ミシンキルトをされている方には、糸によってテンションを調整する必要があるときがありますので。
難しいと思われるかもしれませんが、とてもシンプルなテクニックです。
それでは早速、ボビンのテンションを調整する方法をご紹介しましょう。
ボビンのテンションを調整する前に、なぜそれが重要なのかを説明しましょう。
作品を作るとき(ミシンをかけるとき)、上糸と下糸を布の真ん中で結合させて、布のどちら側からもその結合部分が見えないようにします。
(テンションが合わないと、この結合部分が布の表面(裏面)に出てきます。)
下の図がテンションがパーフェクトな例
では、ボビンのテンションはどのようにして調整するのでしょうか?
まず最初に、お持ちのボビンケースがトップローディングボビンなのか、フロントローディングボビンなのかを確認することから始めましょう。
この写真では、トップローディングボビンです。(黒いボビン)
こちらが、フロントローディングボビンです。(シルバーのボビン)
もし、あるプロジェクトのためにテンションを変えていて、ボビンの現在のテンションがあっている場合、どこに戻ればいいかわかるように、ネジの頭が並ぶところに油性ペンなどで印をつけておくことをお勧めします。(ねじを回す前に、最初の位置を記録しておく)
あらら、ねじ回しを忘れてしまった?という方
お近くの洋裁店や手芸店で簡単に購入できます。
これは、シンプルなマイナスドライバーです。ほとんどのミシンで使えるものを探し出しました。
フロントローディングボビンケースのテンションを調整するには、ミシンに付属している小さなドライバーを使って、小さなネジを左(反時計回り)に回してテンションを緩めます。
テンションをきつくするには、小ネジを右に、つまり時計回りに回します。
必ず小刻みに作業するようにしてください。
小ネジを12時間時計に見立てた場合、一度に5分単位で作業を行い、ちょうど良い具合になるまでテンションを試します。
トップローディングタイプのボビンケースの場合は、取り外す前にミシンにセットされた状態の写真を撮っておくことをお勧めします。
そうすれば、どのようにミシンに戻せばいいのかがよくわかります。
このトップローディングのボビンケースでは、ネジが緑色で表示されています。(下の図)
フロントローディングタイプのボビンケースと同じように、左(反時計回り)に緩め、右(時計回り)にきつく(締める)というルールで、一度に5分単位で動かします。
ボビンのテンションを頻繁に変更する場合は、ボビンケースを別途購入すると、テンションを変更する際にケースを交換するだけでソーイングができるようになります。
(糸やプロジェクトごとにテンションをセットして、ボビンケースを保管しておくと便利です)
以上、簡単な説明でした。
これで、ボビンのテンションを調整する方法がわかりました。
ボビンの糸を調整する際には、他にもいくつか注意すべき点がありますので、それをご紹介しましょう。
Dazzle™(ダズル)太さ8番のレーヨンにメタリック糸のラメが入った糸やRazzle™(ラズル)太さ8番のレーヨン100%のような太い糸を使うときは、ボビン糸が太い糸を生地の中心に埋めるようにテンションを調整してください。
ほとんどの場合、ボビンのテンションを締めればいいことがわかります。(きつくなので、右に回す)
Dazzle™ 糸はこちらから
Razzle™糸はこちらから
使用するボビン糸は、ボビンのテンションをどれだけ強く、または弱く設定するかにも影響します。
DecoBob™(太さ80番の綿化ポリエステル糸)のような細い糸をボビン糸として使用すると、どのような上糸とも組み合わせることができます。
DecoBob™ 糸は様々なサイズで提供されていますが(小巻から太巻きまで)、便利な最初からボビンに巻いてある事前巻きボビンも提供されています。
自分でボビンに巻く必要なく、ボビンケースに入れてソーイングをすることができます。
DecoBob™の事前巻きボビンはこちららか
しかし、ボビンワークのようなプロジェクトのためにボビンに太い糸を使用したい場合には、いくつかの提案があります。
ボビンに太い糸を使うには、自分でボビンを巻く必要があります。
これは時にテンションの問題を引き起こす可能性があります。
ボビンを手で巻くことをお勧めします。
ミシンで巻きたい場合は、より均一なテンションを得るために、少しゆっくりとしたスピードで巻いてください。
太さ8番または太さ12番の太い糸を使用している場合は、かなり細い上糸と組み合わせることをお勧めします。
ワンダーフィルでは、太さ80番のDecoBob™をお勧めしています。
DecoBob™は太さ80番の綿化ポリエステル糸で、太い糸を押さえておくのに十分な強度があります。
DecoBob™(デコボブ)はこちらから購入可能です。
ボビンに太い糸を巻いてボビンワークをするときは、数回試し縫いをしてテンションを確認してください。
もし、上糸が下に引っ張られているようであれば、ボビンのテンションを緩める必要があるかもしれません。
もし、ボビンの糸が上に引っ張られているようであれば、テンションをきつくする必要があるかもしれません。
ボビンワークを行う際には、針のテンションを調整することで、完璧なステッチを得ることができます。
下の写真は、ボビン糸が上に出てきてしまっている悪い例の写真です。
ボビンワークについて、もう少し詳しく知りたいですか?
こちらのブログでは、ボビンワークについてわかりやすく説明されています!
https://sewguide.com/how-to-do-bobbin-work/
注意すべき点は、ボビンや針のテンションをきつくしすぎないことです。
きつくしすぎると、布がパカパカしたり、縫っている最中に縫い目が飛び出したりして、せっかくのソーイングが台無しになってしまいます。
これで、ボビンのテンション調整についての必要な知識がすべて揃いました。
テンションの問題で困ったら、是非参考にしてみて下さい。
デコボブは、どの上糸にもあるように設計されているので、下糸にデコボブを使うととても縫いやすくなります(ほとんどの場合、テンションをいじらなくても大丈夫です)