キルティングをされる方の多くは、キルティング糸を購入する際に、綿とポリエステルという2種類の糸の素材を目にします。しかし、実際には何が違うのでしょうか?どちらが優れているのか、また、どのような場合にどちらを使うべきなのか。今日のブログでは、これら2種類の糸の主な違いをご紹介しますので、あなたのプロジェクトに合ったキルティング糸を購入する際の参考にしてみてください。
綿糸、ポリエステル糸が実際にどのような違いになるか見てみたい方は、是非こちらのYouTubeのビデオをご覧ください。(和訳付き)
1.綿糸
キルティングには伝統的に綿糸が使わてきました。天然繊維から紡がれたこの糸は、綿特有のマットな質感を持っています。天然素材であるため、同品質のポリエステル糸と比較すると、値段は若干高くなりますが、綿糸には多くの利点があります。
まずは見た目の印象です。綿には独特の風合いがあり、反射しないマットな仕上がりになるため、生地への馴染みが良くなります。また、糸の伸縮性がゼロなので、使ったり洗ったりしても糸がしわになることもありません。
伸びない糸は、縫いやすいという特徴もあります。綿糸は、ピーシングからキルティングまですべてに使用する汎用性の高いオプションで、何千年も前から頼りにされています。
キルティング用の綿糸に興味をお持ちの方は下記のリンクからご購入いただけます。
Konfetti™(コンフェティ)太さ50番 エジプト綿糸 https://wonderfiljp.com/product-category/konfetti/
Tutti™ (トティー)太さ50番、マルチカラー、エジプト綿糸 https://wonderfiljp.com/product-category/tutti/
2.ポリエステル糸
綿糸に比べると、ポリエステル糸は比較的新しい素材であり、合成されたものです。そのため、高品質な綿糸に比べてると値段は安くなります。安いからと言って、質が悪いわけではありません。ポリエステルは綿よりもはるかに強度が高いため、太さ100番のような極細サイズでも糸の強度が保たれており、綿よりもはるかに細い糸のサイズを見つけることができます。
綿から作られた太さ100番や80番のサイズの糸は、ポリエステルから作られた同じ糸に比べて、ほとんど強度がありません。そのため、このポリエステルの極細糸は生地の中になじむので、糸を見せたくないときのキルティングに最適な糸です。また、太さ80番のデコボブ(DecoBob)のような強力な極細糸は、縫い目を平らにすることができるので、ピーシングにも最適です。
先ほど紹介した極細糸は、下記のリンクから購入可能です。
InvisaFil™ (インビザフィル)太さ100番、綿化ポリエステル糸 https://wonderfiljp.com/product-category/invisafil/
デコボブ(DecoBob™)-太さ80番綿化ポリエステル糸(お勧めのピーシング糸) https://wonderfiljp.com/product-category/decobob/
一般的にキルティングに使用されるポリエステル糸には2つの異なる種類がありますが、ここでは1つ目の綿化ポリエステル糸についてご紹介します。
3.綿化ポリエステル糸
紛らわしい名前ですが、綿化されたポリエステルは、実際にはポリエステル100%です。この糸には処理が施されており、製造過程で糸の伸縮性が失われているため、非常に縫いやすくなっています。しかし、この処理によって糸の光沢が失われ、生地によくなじむようなマットな仕上がりになっています。このように、ポリエステルの中でも最も綿に近い素材であり、綿糸のような特性を持つことから、この名前が付けられました。
同じ太さの綿化ポリエステルと綿糸の縫い上がりを比較すると、やはり綿化ポリエステルの方が綿よりも光沢があることがわかります。しかし、太さ100番の綿化ポリエステルを使ってキルティングをすると、糸の太さが変わることで、糸の目立ち方が大きく変わることがわかります。
綿化ポリエステル糸は、サイズに柔軟性があるため、キルトの中での糸の存在感を大きく変えることができます。
Master Quilter™(マスターキルター)はこちらから https://wonderfiljp.com/product-category/masterquilter/
4.トリロバルポリエステル糸
もう少し目立つポリエステルの糸を探しているなら、「トリロバルポリエステル」があります。一般的な糸は丸い形をしていますが、トリロバルポリエステルは三角形をしています。そのため、表面での光の反射率が高く、綿化ポリエステルにはない光沢があります。
高品質なメーカーのトリロバルポリエステル糸と綿化ポリエステル糸は、どちらも糸くずがほとんど出ないのもポリエステル糸の利点です。これはポリエステル糸のもう一つの利点で、ミシンに溜まる糸くずを大幅に減らすことができます。また、よくある質問として、「ポリエステル糸は生地にダメージを与えませんか(生地にくい込みませんか)」というものがあります。
簡単に言うと、ポリエステル糸はキルトに使っても安全で、生地を傷めることはありません。しかし、何十年も前のポリエステルではこのような問題が発生していたため、綿を使用することを好むキルターがいることから、このような質問が出てきます。それ以来、ポリエステル糸の製造は大幅に改善され、この問題はもう出てきません。
トリロバルポリエステル糸:太さ40番Fabulux™(ファブルックス)はこちらから https://wonderfiljp.com/product-category/fabulux/
この3種類の糸を比較すると、トリロバルポリエステルの糸が最も光沢がある(発色する)のがわかります。キルティングに輝きを持たせたいときは、このトリロバルポリエステルが最適な糸です。綿糸が、一番マテ(テカリのない)な仕上がりになっていて、その間が綿化ポリエステル糸になります。
どちらの素材にもメリットがありますので、その違いを理解していただき、お好みの品質の糸をお選びいただければと思います。
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